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2月, 2021の投稿を表示しています

ボカロの話

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DTM昔話第3話。ん?ボカロ?昔話か??? ボカロといえば初音ミクがあまりに有名ですが、この登場以来マニアックな方面から認知度がガンガン広まったVOCALOID。周知の通りパソコンに歌を歌わせることができてしまうというYAMAHAが作った画期的な音声合成ソフトウェアです。 YAMAHAといえば、80年代より長らく世界の音楽界を席巻した歴史的名機DX7で知られるFMシンセサイザーのイメージも絶大ですが、実はその当時より人の声の合成技術分野で頑張られておりまして、パソコン黎明期の80年代、国内ではMSXという一般普及仕様の安価なパソコンが当時いろんな家電メーカーから売り出されていたのですが、それ用のFM音源ユニットを出していて、それで機械的な音声で喋らせることもできたらしいです。 GMの話でも触れましたが、小生がMU100という音源モジュールにシンギングユニットのボード乗せて遊んでいたのは90年代後半。表現力の乏しいまだまだ発展途上な音源で、Windows用のエディターしかなかったり打ち込み作業がかなり面倒だったのであまりいじることはありませんでしたが、パソコンも年を追うごとに倍速化が進む時代でもあり、近い将来ボカロ的なPCソフトウェアが登場することは容易に予測できました。 間もなく21世紀に入ると携帯電話の着信音もYAMAHAのFM音源チップによって和音数の拡大やマルチ音源化が進み、更には喋らせたり歌わせたりできるようにもなりまして、実はその頃着メロ関連の携帯コンテンツの仕事を一時期やってたりしたんですが、ちょうどその時期にパソコン用のソフトウェアとして登場したVOCALOID。当時はまだ英語のみの音声バリエーションで男声女声と3人くらいあったと記憶してますが、日本語ほど複雑でないためか当時より非常に高い発声表現力を発揮するものだったのでそりゃもうぶったまげましたね。 もちろんバージョンアップとともに歌唱の表現力も上がっており、現バージョン5ではいろいろギミックの効いた生々しい歌わせ方ができるようになってますが、日本語表現の方はまだまだ滑らかな発声には程遠く機械っぽさを感じてしまうレベルなのでもうちょっと頑張って欲しいところ。まぁそれでも細かい歌い回し演出ができるようになってきているので仮歌のデモ要員としてなら重宝しそうですけどね。というか、いつぞやの紅白にも出た

ジェネラルMIDIの時代

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DTM昔話第2話。 90年代初頭、複数の楽器音(チャンネル)が同時使用できるシンセサイザーや音源モジュールの発展は著しく、わずか数年で仕様限界の16chを単体機器でカバーできてしまう状況となりますが、その中で生まれた規格がGM(ジェネラルMIDI)。これに対応したマルチ音源モジュールたちが乱立する時代がやってきますが、パソコンと一台の機材さえあれば手軽に音楽創作活動ができることからこの時期から自宅で音楽創作を楽しむ、いわゆるDTMが世の中へ浸透していくことになります。 GMというのはそもそもRoland社が提唱したGS仕様が元となり、それを簡素化した一般仕様ですが、当然発案元のRolandからはSC-55をはじめとしたGS推しのSCシリーズが続々とラインナップされまして、その頃風潮的にはやはりRoland/GSの天下でしたね。中でもMIDIの仕様を超えた32chに対応した(16chを2系統持っていた)上に、音色の質、量ともに好評を博したSC-88Pro(俗に言うハチプロ)は伝説的名機。もちろん小生も持ってましたが、当時ニフティのMIDI関連のフォーラムにてTV主題歌だとかオリジナル曲などいろんなMIDI演奏データを作って披露させていただいてたものです。 GS、GMより数年遅れてYAMAHAから仕様強化されたXGが提案されましたが、演奏中に音色やらエフェクトやらをガンガンいじるには都合が良かったものの、一般的には演奏データ上ではGMレベルで収まる人が大多数でしたからねぇ。個人的にはかなり凝り性なのでCCとか使いまくる方でしたが、XG仕様に頼る用事もほとんどありませんでしたね。音質的にも当時のサンプリング技術は明らかにRolandさんに及ばずで、YAMAHAさんはイマイチ芯の薄い音で好みでなかったし、まぁシンギングユニットで歌わせることができるやつ(MU100にPLG100-SG装着)持ってたのでそれで遊ぶ程度でした。 これらのMIDI仕様はいろいろと派生的に発展しながら今でも受け継がれているみたいですが、当時、重いネットを介してやり取りに有利だった軽いMIDI(演奏)データをみんなで共有して楽しむようなこともしなくなった現在、もはや無用の長物と

古き良きDAWソフトのはなし

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ラジオ番組、バンド活動のほか、音楽制作に関するネタもちょっとずつ書いていこうと思います。 というわけでちょっと昔話でもさせていただきますが、1993年だったかな?学生時代から長年目論んでいた音楽制作PCとして購入したのがApple社のMacintosh Color Classic。この20万円以上もするちびっこいMacに7〜8万もしたVisionという音楽制作ソフト突っ込んで、ついに念願のPC環境が手に入った!!なんて喜んだものですが、思えばわずか10インチの小モニターで特に不自由もなく音楽やってたんですよね... Visionは、当時Appleの標準MIDI I/F規格の核となっていたOMSを作ったOpcode社から出ていたまさに最古参のMac専用MIDIシーケンスソフトウェアで、今や全DAWソフトで当たり前についてるストリップチャート(ベロシティなどのコントロールをグラフ可視化した窓)を真っ先に取り入れた、というか開発した画期的な伝説的ソフトウェアです。オーディオ機能を真っ先に取り入れたソフトでもあり、Studio Visionという名でリリースされました。 しかし20世紀も終わる頃、メーカーがGibson社に買収されたことにより悲しくも開発終了。この開発陣はAppleへ吸収されることになったようで、後のLogic開発やCore AudioなどDAW/オーディオ技術の礎が築かれたようです。 当時、もう一つの巨塔として君臨していたのがMark of the Unicorn社のPerformer。現在ではオーディオ機能追加の上位版で登場したDigital Performerの名でコアなファンに愛され続けていますが、元々こちらもMac単一のプラットフォームでしたが、後にWindows対応を果たして今なお息をつないでいる最古参ソフトウェアです。 実はVisionが終了した際一時期こちらへの移行を図ってみたのですが、まぁ慣れもあるんでしょうがVisionの機能性、操作性の高さには及ばない印象で手に馴染まず、ほとんど活用することがないまま当時ちょうど登場したAppleの簡易音楽ソフトGarage Bandでしばらくライトな音楽制作活動を送ることになったのでした。 古参ソフトとしては今なお人気を誇示しているのがスタインバーグ社のCubase。演奏データをブロックパーツで扱うオ

収録状況#1

今のところ3本ほど録音が完了していて、2本は概ね完成しており、ただいま1本編集中。 この間、オープニングのセリフの修正案をいただいていたので録り直して差し替えてみましたが、ちょっとワイルドに、且つオシャレになりました。 あとでBGM足してみようかと思うところもあるのですが、まだ放送開始まで日はあるのでそれまでいろいろ試してより良いコンテンツになるよう研究してみようと思ってます。 しかし毎回録音後に気づくというか、想定外のしくじりが一つ二つは必ずありますね。^^; 番組は決まった構成はなく30分間全編フリートークが主体になるので、基本的に録りっぱなしでそれを切り刻んでテキトーに配置して...という編集になるのですが、それゆえいろんな意味で自由度は高いものの会話そのものも自由すぎて、まぁ余計な話とか無駄な音はカットすればいいんですが、録り忘れとか足りないものがあると編集しようがなく作業が止まってしまうもんで、毎度のようにこれに困らされてます。 また会話もあちこちに飛び交う上に同じトークを繰り返したりすることもあるので、話の繋げ方も悩みどころですね。なので今後は最初から主軸のテーマを2つ3つ決めておいてもらいつつ、MC兄貴にうまく先導してもらうようにしないとですね。 「最初と最後はしっかりと...」とFMうおぬまの志田さんからレクチャーを受けていたものの、先日は冒頭から全員が揃わなかったのもあってオープニングを後回しで録ったのですが、トークがうまくつながらないというか、そもそもオープニング云々の件もなく淡々と会話を始めてしまっていたものでスタートが決まらないというか切れないというか...、故にもはやどうでもいい話から始めるしかない有り様で...まぁそんな回もあっても良いかな?なんて思いつつ、まだ放送は先なのでそれまで録り足しも想定しつつじっくり煮詰めてみようかと。

魚沼AID「STILL DREAM」♪

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最近の活動について触れておきますが、昨年末に魚沼AIDというプロジェクトを立ち上げ、同志を募って「STILL DREAM」という一曲を作ってYouTubeにて公開していますのでぜひ一度ご視聴ください。 YouTubeの説明文に詳細を記載しているのですがなんだかあまり目立たず、特にスマホで見た場合は所在も知られずほとんど読まれないようなのでこちらにも転載しておきます。 ━━━━ 転載ここから 近年度重なる様々な災害によって随所で疲弊のうかがえる魚沼地域に活力を取り戻してほしいという思いから、音楽を通じて応援しようと地元魚沼に関わる同士が集い起ち上がった魚沼AIDプロジェクト。そんな彼らの熱い思いが結集され一つの歌が作り上げられました。 疲弊は魚沼という小さな地域にとどまらず、今や世界中で猛威を振るう新型感染症により平穏な日常が失われる地球規模の大災害に見舞われていますが、災害抑制や経済的援助という目に見える力にならずとも、わずかながらでも心のケアの手助けになることを願ってこの歌を発信します。 この作品は参加した我々だけのものでなく、参加いただけずとも同様の思いや志を持った多くの人たちがいたことで完成できた、そのすべての人たちの共同作品と言えるものです。 疲弊した世の中への激励として、またそうした思いを持って働く人々への賛歌として聴いてもらい、噛みしめてもらえると嬉しいです。 歌唱参加(あいうえお順): Aniki and Uki S.K 金内美代子 カレーOAKご夫妻 シュガーソイソース 滝本昭子 滝本薫乃 滝本 裕 Nozomi HEWSのサカエ 星野裕矢 ベース:大桃勝頼 ピアノほか:水落 将 ナレーション:志田めぐみ 当楽曲動画の転載、使用についてはご自由にどうぞ。 その際はコメントなどいただければ幸いです。 ━━━━ 転載ここまで ちなみに上記では触れていませんが、ハーモニー、コーラス隊はクアイア音源やボーカロイドなども使用しているのですが、実は自分もハモリパートで参加してますし、HEWSのサカエさんも一部ハモってます。

STUDIO MONKEY

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  ここが収録スタジオとなる「STUDIO MONKEY」。まぁ我が家の一室なんですけどね。 元々かなりライブに響いてしまう部屋だったのですが、反響を減らすためにカーテン付けたりスポンジ貼ったりしたおかげでそこそこデッドに変貌しました。 ちなみにちょっと問題なのが年代物のFF式ガスファンヒーターなのですが、これがなかなかの作動ノイズを醸してくれちゃうので目下冬場の録音後はNR処理の一手間が必要なようです。

ラジオ番組はじめるので

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この春4月から、地元ローカルラジオ局のFMうおぬま(魚沼エリア81.4MHz)さんのところで我々のバンドYellowGate feat.兄貴の番組がスタートするということで、急遽こちらのブログを立ち上げてみました!! ラジオやバンド活動、音楽などの関連ネタをいろいろつづっていく予定ですが、まずは開始するまでの経緯などを追ってみたりしつつ、収録に関する情報やら裏話だとか、時には個人的なネタなんかも書いてみようと思ってますので、興味のある方はチェックよろしくお願いします!!!🙇