ボカロの話
DTM昔話第3話。ん?ボカロ?昔話か??? ボカロといえば初音ミクがあまりに有名ですが、この登場以来マニアックな方面から認知度がガンガン広まったVOCALOID。周知の通りパソコンに歌を歌わせることができてしまうというYAMAHAが作った画期的な音声合成ソフトウェアです。 YAMAHAといえば、80年代より長らく世界の音楽界を席巻した歴史的名機DX7で知られるFMシンセサイザーのイメージも絶大ですが、実はその当時より人の声の合成技術分野で頑張られておりまして、パソコン黎明期の80年代、国内ではMSXという一般普及仕様の安価なパソコンが当時いろんな家電メーカーから売り出されていたのですが、それ用のFM音源ユニットを出していて、それで機械的な音声で喋らせることもできたらしいです。 GMの話でも触れましたが、小生がMU100という音源モジュールにシンギングユニットのボード乗せて遊んでいたのは90年代後半。表現力の乏しいまだまだ発展途上な音源で、Windows用のエディターしかなかったり打ち込み作業がかなり面倒だったのであまりいじることはありませんでしたが、パソコンも年を追うごとに倍速化が進む時代でもあり、近い将来ボカロ的なPCソフトウェアが登場することは容易に予測できました。 間もなく21世紀に入ると携帯電話の着信音もYAMAHAのFM音源チップによって和音数の拡大やマルチ音源化が進み、更には喋らせたり歌わせたりできるようにもなりまして、実はその頃着メロ関連の携帯コンテンツの仕事を一時期やってたりしたんですが、ちょうどその時期にパソコン用のソフトウェアとして登場したVOCALOID。当時はまだ英語のみの音声バリエーションで男声女声と3人くらいあったと記憶してますが、日本語ほど複雑でないためか当時より非常に高い発声表現力を発揮するものだったのでそりゃもうぶったまげましたね。 もちろんバージョンアップとともに歌唱の表現力も上がっており、現バージョン5ではいろいろギミックの効いた生々しい歌わせ方ができるようになってますが、日本語表現の方はまだまだ滑らかな発声には程遠く機械っぽさを感じてしまうレベルなのでもうちょっと頑張って欲しいところ。まぁそれでも細かい歌い回し演出ができるようになってきているので仮歌のデモ要員としてなら重宝しそうですけどね。というか、いつぞやの紅白にも出た...