MIDIキーボードの導入

DTM導入篇第二回は打ち込み作業に便利なMIDIキーボードについて。DTMやる上で必須とも言える重要ツールなので、ここはちょっと熱く綴ってみましょう。


すでにピアノやキーボードなどをお持ちの方は、それらにUSBやMIDIポートがあればDTMの入力用キーボードとして機能させることが恐らく可能です。「恐らく」と言ったのは、USBタイプで専用ドライバが必要な場合、それが接続するパソコン(OS)に対応していなければ使えないことがあるためです。

これに対し、もしMIDI(OUTのみでもOK)ポートが付いていればどんなに古いキーボードであっても別途MIDIインターフェイスさえ用意すれば使えるので、長年使用している手に合ったキーボードを流用することも可能です。よってホントに極力安価でまとめたいなら二束三文の中古シンセにMIDI I/Fという今更なシステムもアリかもですね。w

ROLAND UM-ONE mk2 MIDIインターフェイス


ではこれから導入するケースに参りますが、その際重要なのは必要とする機能が揃っていることと、鍵盤数やタッチなど手に合うものなのかどうかです。

DTM用途で必要な機能としては、キーベロシティ(イニシャルタッチ)、ピッチベンド、モジュレーションホイールの基本三点セットに、最低限サスティンペダルを繋げるものはとにかく欲しいですね。ぶっちゃけこれだけあれば打ち込み作業には十分事足ります。

逆にこれらすら満たさない安価な簡易キーボードもチラホラと売っておりまして、そういうのはホントに緊急即席用でしかなく不十分なので、安いからと言って最初に手を出すのはやめておくのが無難。結果的に無駄銭を払うことになりかねません。


ちなみにRolandさんなんかは昔からモジュレーションがピッチベンドと一体式のスティックレバーだったりしますが、微調整が効かないとか効果をキープできず離すとゼロ位置に戻ってしまうのが結構不都合なシーンも。というのもエクスプレッションや音色切り替えなどの値キープ必須のコントロールがモジュレーションホイールに割り当てられているソフト音源も少なくないもんで、ゲゲって思うことがよくあります。


まぁこのタイプも本来的な使用に限れば、指一本で操作できる軽快さがあるのでNGとは言いませんが、汎用性に欠ける点は気にしておいたほうが良いでしょう。


ここでもう一度言っておきますが、上記の機能さえあれば実質十分です。その他キープレッシャー(アフタータッチ)だとかエクスプレッションペダル、ハーフペダル対応だったりすれば、対応した音色をコントロールするには便利なのですが、そうでない場合に不必要にこれらのコントロール情報が入力されてしまいがちでウザいことがままあるので、あれば良いというものでもないことを留意しておきましょう。

またいろんなつまみやフェーダー、ボタン類が網羅されてて何でもお任せあれと言わんばかりなキーボードも数々ありますが、実際、作業ごとに必要な割り当て設定が結構な手間だったり、ちょっとした拍子に触れて動かしてしまったり、それが何の機能なのかわからなくなってしまったり等々トラブル頻発しかねないので、必要に迫られるようなことでもなければ使わないほうが安全です。まぁそもそもそんなもん使わずともパソコン上で事細かに編集できるように出来ているので、一見便利そうな眉唾機能に目を奪われないようご注意を。


次にキータッチについてですが、大別するとこんな感じかな?

  • 生ピアノの重厚なタッチを模したハンマーアクション鍵盤。
  • プラ鍵盤に重りを乗せて適度なアクションを持たせたセミウェイテッド鍵盤。
  • 単純なバネ構造で軽いタッチのシンセタッチ鍵盤。
  • シンセ鍵盤をスケールダウン。軽くて小さいミニ鍵盤。

ピアノをやられている方にとっては重いハンマーアクションが弾きやすいと言う方が多いですが、重い鍵盤だとドラムやブラスなど高速フレーズ入力に不利なケースもあります。またシンセタッチのような軽い鍵盤はキーの落ち込むアクションがほとんどないので、慣れていてもミスタッチしやすいのが難点。そう考えれば適度なアクションのあるセミウェイテッド鍵盤が最も合理的とも言えるのですが、あとは好みの問題ですね。

また同じタイプの鍵盤でも構造やウェイトの載せ方も各社独自性もあってそれぞれに違いがあったりするので、できれば実際に試し弾きしてみたほうが良いです。


あと鍵盤数について、これは多ければ多いほど間違いなく重宝します!!が、設置スペースの問題もあるのでその辺との兼ね合いで考えてください。あーそうそう、ワンショットなんかを割り当てるとさも便利そうなピカピカとカラフルなパッドがズラっと並んでるヤツがありますが、ハッキリ言って打ち込み作業に無用な長物です。ライブに持ち出してトリッキーなことやる用事でもなければ役に立つ場面も皆無かと。

最後にもう一つ細かいことを述べておけば、鍵盤の奥行き寸法ですが、標準鍵盤のシンセ、キーボードは14cmほどのものが多く、中には13cmほどのものもあります。またミニ鍵盤に至っては9cm程度以下で横幅も15%以上度狭いです。ピアノ系は15cmくらいあるようですが、ピアノに慣れている人はその辺の違いで弾きにくいこともあるかもしれないので気にしておいたほうが良いかもしれません。


とまぁこんなところでしょうか。

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