間違いのないDTM用キーボード

最初に買って間違いのないと思えるDTM用キーボードをいくつか紹介しておきますので参考まで。


IK Multimedia

iReg I/Oシリーズ

オーディオI/Fを搭載した一石二鳥キーボードもポツリポツリと出現してますが、このiReg I/Oは単chながらも48Vファンタム電源付きバランス(XLR)入力を搭載した画期的な変わり種で、レコーディングまで視野に入れたDTMにうってつけの逸品。必要最小限のミニマムレコーディングシステムがこの一台でコンパクトに構築できてしまいます。

iRig Keys I/O 49

25鍵、49鍵のラインナップもシンセタッチ鍵盤のみなのが残念ですが、その点あまり頓着のない特にギタリストやヴォーカリストなどにはうってつけのチョイスでしょう。無論IK純正ソフト群の強力バンドルで音楽制作から演奏に至るまで幅広くカバーします。



M-Audio

KeyStationシリーズ

無駄な機能やボタン類を廃し、最低限機能だけを備えたコンパクトボディのシンプルキーボード。セミウェイテッド鍵盤ですが、88鍵モデルがわずか3万円足らずという超お手軽価格。同仕様の61鍵が約1.5万、49鍵はシンセタッチになっちゃいますが1万円足らず、さらにミニ32鍵が6千円ほどとよりリーズナブル。シンプルが故に低価格も当然ですが、価格も重要なスペックですから。

Keystation88 MK3

実機をいじったことがないので憶測評価で申し訳ないのですが、巷のレビューを参考にすれば、ウェイト入りのボックス鍵盤とのことで、反動がそこそこにあるなら弾き心地悪くなさそうですが、ボックス鍵盤と一口に言っても安いデジピで使われてるような当たりのソフトなスコスコ軽いのは結構弾きづらいんで、やっぱし一度は触ってみたいですね。でも近所に大きな楽器屋のない田舎者には辛いところです。

バンドルソフトはAIR Music Technology系のXpand!やらMini Grandなど即戦力音源類と、制作ソフトもいろいろバンドルされてるようですが、KORG製品なんかと似たような内容です。



NATIVE INSTRUMENTS

KOMPLETE KONTROLキーボードSシリーズ

インストゥルメント、エフェクト、ミキサーなどのソフトウェアとの親密な連携を可能にした高機能コントロールキーボード。現行は第二世代(MK2)となりますが、全機アフタータッチ付き鍵盤で、ハンマーアクションのS88とセミウェイテッドのS61、S49というバリエーションがありますが、かくいう小生もこのS61を愛用しています。

KOMPLETE KONTROL S61 MK2

こいつの何が良いかというと、KONTAKT用インストゥルメントなど音域やキーにギミック的役割(キースイッチ)がいろいろと割り当てられているのですが、キー領域の役割分担が一目で分かるよう色分けLEDで示してくれることで演奏コントロールが生々しく弾きこなせたりするので効率が良い上に実に楽しいです。

またLCD搭載によりキーボード上で各種コントロールが視認性よく操れるのも良い点。タッチフィーリングの良い鍵盤も○。無論バンドルは定評ある音源、エフェクト類が詰め込まれたKOMPLET SELECT。

ただちょっと文句言わせてもらえば、滅多に使うことがないのにホイール下の手が触れやすいところに鎮座するタッチストリップ(リボンコントローラ的なヤツ)は邪魔。機能させなきゃ良いのですが、でも空いたスペースいっぱいあるんだから手の触れないところに置いとけって感じです。それと結構良い値段するのがネックで、志の高い人向けですね。



以上、オススメ機種はここまで。

以下、注目の機種を少し。


NOVATION

SL MKIIIシリーズ

とにかくいろんな機能が欲しい、いろんな操作がしたいというならここに行き着くのかな?と言うことで一応取り上げておきますが、まぁ以前も書いた通りDTM用途に多機能無用と実感してるので個人的には推奨はしませんが、ライブ等前提でいろいろ仕掛けておきたい用事があるならどうぞ。

NOVATION / SL MKIII 61 MIDIキーボード

大きな特徴としてアナログシンセをコントロールできてしまうという変り種ですが、しかしそれ、需要あるのかなぁ?またAbleton Liveとの相性抜群との触れ込みのようですが、前述した通りDTM用途としては結局ほとんど機能使わないのがオチなので...。ちなみにKOMPLETE KONTROL S系のように鍵盤上にLEDが並んでますが、NIソフトと同期するものではなさそうで、一応手動でエリアガイドとして設定できるみたいですけど...。

セミウェイテッド49鍵、61鍵のバリエーションあり。バンドルはAbleton Live Lite、Addictive Keysとループサンプルが少々とちょっと地味。

ありゃ、なんだか文句ばっかしになっちゃった。^^;



Roland

A-88MKII

定評の本格ピアノアクション鍵盤が人気のA-88第二世代。USB-C搭載を始め話題のMIDI 2.0にもいち早く対応するということで注目度も高いようですが、ちょっとゴチャゴチャとノブなんかが並んでますが、その辺からも何やら新たな試みを画策している様子が伺えます。

ROLAND / A-88MK2

しかし10万を超える価格は流石に躊躇しますね。またバンドルソフトもないので手始めの選択としては厳しいか。新MIDI規格の恩恵もひとまず高速化、高分解能化によって円滑なコントロールができるようになる程度のもので、あれこれできるようになるのはまだまだ先の話のようだし、具体的なMIDI 2.0機能の充実や各社対応機が出揃って価格もこなれるまで慌てることはないのかな...

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