晩方ロックRELOADED #17 (ついでに”良い音”のするヘッドフォン紹介)
今週の晩方ロックRELOADED #17は2023正月特集でお送りした「ヘッドフォン沼」をお届けします!! この放送というかいずれどこかで語ろうと思っていたのですが、もはや機会がないのでちょっとここに綴ってみます。 オーディオ再生機器における「良い音」というのは、原音を忠実に再現した音です。それは高音がよく伸びるだとか低音がよく響く音でもなければ音場を広く聴かせるなんて音でもなく、可聴音域全域を通してニュートラルな特性を示し、ある意味これと言った特色、個性のないサウンドってことです。 そんな音じゃダメじゃん...なんて思う人もいるでしょうが、でも実際、ウケの良いドンシャリサウンドなんかと比べたら全然クリアーで隅々まで見通し良く聴こえてきます。そんな「原音」を知らずに自分好みの「ニセモノの音」に酔ってしまっているのも残念というか、それってアーティストやエンジニアの意図した音が聴けてないってことでもありますからねぇ。まぁ兎にも角にもまず「原音を知る」ところから始めなきゃ良いも悪いも語れないという話です。 で、そういった意味で最も良い音が期待できるヘッドフォンは開放型のリファレンスモニターと呼ばれる類のものになります。 プロ御用達の定番名機Sennheiser HD 600 をはじめ推奨するに値するヘッドフォンもいくつかあるのですが、この放送の吟味で最優秀となったbeyerdynamic DT 900 PRO X ももちろんこの部類の一台として非常に優秀だと思いますし、国産でもaudio-technica ATH-R70x は、ニュートラルなサウンドのみならず疲れ知らずの軽い装着性でも優秀です。 今一番ホットな機種としては、つい先日登場した HD 490 PRO 。さすがに最新鋭だけあって、HD 600の系譜を受け継ぐサウンドはさらに磨き掛かり、より深い低域から平滑な特性の実に見通しの良いサウンドを聴かせてくれます。 あとAKGやSHUREなんかも良い機種あります。 このクラス、価格帯としては2万円ほどから高いものでは10万円を超えてきたりもしますが、まぁだいたい3〜5万円を相場として良い機種が揃ってます。決して安くはないですが、原音を意識しながらヘッドフォンで音楽を楽しみたいなら一考ということで。 しかし近年、一般向けのヘッドフォン、イヤフォンも5万、10万当たり